カードローンの融資額は審査で決まる!無理のない融資額とは?
カードローンを申込むときには、希望する金額を申告します。もちろんその金額は考慮されますが、時には申告金額を大きく下回る額での限度額となる場合もありますよね。カードローンの融資額はどのようにして決まるのでしょうか。
こちらではカードローンの融資額がどのように決められるのかを、カードローンの貸付条件などを確認しながらわかり易く説明しています。融資額について知りたいと思っている人必見ですよ。無理のない融資額についてもお話ししています。参考にして下さいね。
カードローンの融資額と希望額は違う
カードローンで希望の融資額を申込みますが、必ずしも希望金額が融資される訳ではありません。融資限度額は審査によって決定するのです。融資額はどのようにして決まるのかをお話しする前にカードローンの貸付条件について確認しておきましょう。
銀行カードローン | 消費者金融カードローン | |
---|---|---|
申込条件 | 20歳以上65歳未満 安定した収入のある人 専業主婦可能な場合あり |
20歳以上69歳以下 安定した収入のある人 専業主婦不可 |
実質年率 | 上限14%くらい 限度額により変動する |
上限18% 10万円未満20% 100万円超15% |
融資限度額 | 800万円位が多い 総量規制対象外 |
1万円~500万円位 総量規制あり |
返済方法 | 定額リボルビング返済 随時一括返済可 |
定額リボルビング返済 随時一括返済可 |
銀行カードローン、消費者金融のカードローンの貸付条件はそれぞれ上記の通りとなります。
条件の中の実質年率を見ると銀行のカードローンも消費者金融のカードローンも融資限度額により利率が変っている事がわかります。
総量規制と融資限度額
消費者金融のカードローンは総量規制対象とお話ししましたが、総量規制とは貸金業法改正で施行された貸金業者の為の法律です。この為年収の3分の1以上の貸付は出来なくなったのです。
例えば年収300万円の人は100万円を超える借入が出来ないということになります。この100万円の中にはすべての貸金業者の借入金額が含まれるのです。
貸金業者の中には信販会社も含まれます。クレジットカードにキャッシング限度額があれば、その限度枠も当然含まれます。クレジットカードを2枚持っていて、キャッシング限度枠がそれぞれ30万円あったとすると新たにカードローンで借入できるのは60万円までとなります。
無職の専業主婦はカードローンに申込めない?
貸金業法では本人に収入のない場合にはカードローンなどで借入することはできません。
専業主婦は消費者金融のカードローンへの申込は出来ないのです。配偶者に安定した収入がある場合には銀行のカードローンへの申込は可能な場合があります。
銀行のカードローンでも専業主婦は不可となっている場合もあるので、ホームページで専業主婦可となっていることを確認して下さいね。また専業主婦の申込は、融資額は30万円以下など制限されている場合が多いので、それも確認が必要です。
繰返し限度額まで重ねて利用可能のカードローン
カードローンは一旦限度額が決定すると、繰返し何度でも自由に借入が出来る便利なものです。それだけにカードローン会社も限度額を決定する為に充分な審査を行います。
消費者金融では特に年収の3分の1以内の融資と規制されているためにより慎重になります。融資希望額が50万円を超える場合、また他社との借入限度額の合計が100万円を超える場合には収入証明書が必要となります。
収入証明書を用意する
消費者金融では50万円未満の貸付に対しては収入証明書は不要となっているのですが、他社との合計融資額が不明な場合など、収入証明書の提出を求められることがあります。カードローン申込の時にはあらかじめ用意しておくと慌てずにすみます。
銀行のカードローンでは以前は高額限度額以外は収入証明書不要という場合が多かったのですが、現在では消費者金融と同様に収入証明書が求められることも少なくありません。
- 源泉徴収票
- 直近の給与明細
- 確定申告書
上記が収入証明書となります。最新のものを提出するようにして下さい。50万円以上の融資を希望しない場合でも、審査状況によっては収入証明書を提出する必要があるので前もって用意しておくとよいですよ。
おまとめローンは総量規制例外
総量規制では年収の3分の1以上の借入はできないことをお話ししました。それでは消費者金融では複数社の借入をまとめるおまとめローンは出来ないと思いますよね。ところがそうではないのです。
総量規制には例外や除外があります。例外、除外の場合には年収に関係なく融資額が設定される可能性があるのです。どのようなものがあるのか確認してみましょう。
総量規制例外 | 総量規制除外 |
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個人事業者への貸付 顧客に一方的な有利となる貸付 配偶者貸付 緊急となる医療費など |
不動産購入貸付(住宅ローン) 自動車購入貸付(自動車ローン) 高額医療費など |
おまとめローンは総量規制例外の顧客に一方的な有利となる貸付となります。利息や総返済額で必ず顧客にとって有利であると認められる場合に限り、他社複数の合計貸付をひとつにまとめる為のローンは年収の3分の1を超えても融資しましょう、ということですね。
他に配偶者貸付では配偶者と併せて年収の3分の1以内という専業主婦の為の貸付が総量規制例外となっていますが、大手消費者金融では配偶者貸付を行っているところが無いのが実情です。専業主婦ならやはり銀行のカードローンで専業主婦の申込可能な銀行を選ぶ方が安全です。
返済計画と無理のない融資額で上手にカードローンを利用しよう!
カードローンの限度額は必ず希望額になる訳ではありません。審査状況によりその顧客に無理のない限度枠で設定されるのです。銀行のカードローンは特に限度枠により金利設定が低くなっている為、利用しなくても高額の融資枠を申し出る人がいます。
もちろん金利は低いに越したことはありませんが、返済に無理のないようにしっかりと返済計画をたてて借入するようにして下さい。
融資額は一括返済も視野に入れながら高額な限度額ではなく無理のない限度額を選び、カードローンを上手に利用するようにしたいものですね。
総量規制は顧客の為に施行された法律
無理のない限度額とはどの位の額なのかを考えてみましょう。総量規制が施行される前には複数社で借入をする人が多く、1社で50万円でも3社、4社で借入し、借金とともに月々の返済額も膨れてしまう事が多く、多重債務で破綻してしまう人も少なくありませんでした。
そういった無理な借入を防ぐ為に施行されたのが総量規制なのです。
年収の3分の1以内の借入なら、何とか月々の返済も無理なく行えるであろうと考えられたもので、借りる側としてもそれを目安にするとよいのではと考えます。
審査面でもやはり高額融資の場合にはより厳重な審査となる可能性もありますよね。