ブラックリストの履歴を確認!カードローン申込前の必須事項
特に問題は無いと、カードローンに申込みをしたけれど、審査に通らなかった。何が悪いのかわからないという人がいます。審査基準は各カードローン会社で多少違いますが、過去の金融事故履歴はないですか。
金融事故履歴、俗にいうブラックリストの履歴は、かなり長く消えずに残ります。例えば3、4年前の長期延滞による事故履歴が残っている可能性は大きいのです。そういった履歴が無いか、確認する必要がありますよ。
カードローン審査はどのように行われる?
まず、カードローンの審査についてお話ししていきましょう。審査はどのような内容で、どのように行われるのでしょうか。まずは審査内容について確認してみましょう。
- 属性による審査
- 個人信用情報による審査
- 在籍確認による審査
属性というのは、申込者の現在の状況です。年齢や家族構成、勤務先や勤務形態など、細かくチェックされ、次の表のように項目ごとに得点評価されることが多いようです。
高評価 | 低評価 | |
---|---|---|
年齢 | 30代40代 | 20代前半60代 |
勤務形態 | 上場企業正規社員 | アルバイト派遣社員 自営業 |
家族構成 | 既婚 家族同居 | 未婚 独り暮らし |
年収 | 月々安定した収入 400万円以上の年収 |
月によって収入が不安定 |
カードローンの申込条件には20歳以上の、安定した収入があることが挙げられます。自営業などは、月々の収入が比較的不安定と見なされることが多いのです。
年収ももちろん大切ですが、毎月ほぼ決まった安定した収入があることを申告するとよいですよ。
属性の審査では、今現在の生活や申込者本人について審査されると考えて下さい。それぞれの項目が点数評価されて、総合得点が高いほど、審査に通る確率は高くなります。
もちろん総合的に判断されるので、項目によって低評価となっても、絶対ダメという訳ではありません。
信用情報審査は個人信用情報機関への照会で行われる
金融事故履歴は、各個人信用情報機関で共有されるので、銀行のカードローンであっても消費者金融のカードローンであっても結果は変わりません。
金融事故についてもう少し詳しくお話ししましょう。金融事故とはどのような事をいうのでしょうか。
- 自己破産
- 代位弁済
- 任意整理
- 長期延滞
金融事故履歴として残るのは、上記のようなものとなります。自己破産は、返済義務を怠っているので当然ですが、たとえ最終的には返済を終えたとしても、その他の金融事故についても履歴がしっかりと残り、カードローン審査などには通りません。
代位弁済とは、延滞が長期化した場合に、その債権が保証会社に移ることです。借金が無くなる訳ではなく、保証会社への返済に変わるだけですよね。任意整理は多重債務などの利用者が、司法書士などを介し、話し合いの上利息をカットしたり、長期返済にしたり、支払いを楽にする方法です。
3ヵ月以上の長期延滞がある場合も、例えすべて返済しても、延滞履歴は金融事故として残ってしまうのです。これらは借金に限らず、クレジットカードの支払いや、通販などでの購入品の支払いに於いても同様の扱いとなりますよ。
ブラックリストとその履歴が消えるまで
よくいうブラックリストというのは、前の項目でお話ししたように、金融事故の履歴が個人信用情報に登録されているということです。これは当然、カードローンなどの借入金の返済のみでなく、後払いの物品購入の支払いや、携帯電話使用料金(機種代金の分割支払い分)なども含まれます。
クレジットカードの支払いが滞ってしまう、まして強制解約となった場合などがあれば、これは金融事故登録となります。通販で2000円程度の買い物をして、自分ではクレジットカード支払いとなっていると勘違いしていたものが、後払い請求となっていて、3ヵ月以上の延滞となった例もあります。
通販会社によっては督促が1ヵ月後から行われる事もあり、確認した時にはすでに3ヵ月以上の延滞となってしまい、勘違いに納得して支払ったけれど、金融事故履歴となり、カードローンなどの審査に落ちてしまったという事例です。たとえ理由がどうであっても金融事故履歴がある以上、審査には通りません。
長く消えない各個人信用情報機関の金融事故履歴
個人信用情報は、各個人信用情報機関への照会で確認されます。そして金融事故の登録履歴は、照会時相互的に確認することが出来るので、銀行のカードローン審査であっても、消費者金融、クレジットカードなど貸金業の審査であっても、相互的に金融事故履歴があることを知られてしまうのです。
個人信用情報機関の種類と、それぞれの機関での金融事故履歴の登録機関について確認していきましょう。国内の個人信用情報機関は、貸金業法・割賦販売法指定信用情報機関(CIC)、日本信用情報機構(JICC)、全国銀行個人信用情報センター(KSC)の3つです。
CIC | JICC | KSC | |
---|---|---|---|
自己破産 | 発生日から5年 | 発生日から5年 | 決定日から10年 |
任意整理 | 発生日から5年 | 発生日から5年 | 契約終了から5年 |
代位弁済 | 発生日から5年 | 発生日から5年 | 契約終了から5年 |
長期延滞 | 完済日から5年 | 延滞解消日から1年 | 完済日から5年 |
上記のように、金融事故の登録履歴は、かなり長い期間消えることはありません。
ずいぶん前の事だから、もう大丈夫だろうとカードローンに申込んだけれど、審査に通らなかったのは、履歴が消えずに残っていたからかもわかりません。
また、履歴が消えていても、長い期間クレジットカードでの利用などの情報がまったくないのは、もしかして金融事故履歴があったのでは、と疑われる場合もあり、金融事故は一度起こしてしまうと、なかなかカードローンなどの審査に通りにくいと考えた方が良いでしょう。
自分の信用情報を確認しよう!
3、4年前にうっかり支払いを忘れていて、長期延滞での金融事故登録が消えていなかったために、カードローン審査に受からないことは結構あるのです。
延滞は確かにうっかりで招いてしまうこともあります。でもそれが3ヵ月以上になると、5年の長きにわたって登録されることを知って下さいね。
もしも以前延滞をした可能性があるのなら、それが長期延滞となっていないか、自分の信用情報はどのような状態になっているのかが気になるところですよね。それを確認する為には、各個人信用情報機関への情報開示請求をしてください。請求するにはどのようにすればよいのでしょうか。
- インターネットで開示
- 郵送で開示
- 窓口で開示
情報開示には上記のような方法があります。どのような流れで情報を確認できるのか、詳しくお話ししていきますね。まずインターネットでの情報開示の流れです。
郵送での開示……1必要書類と開示料金を郵送→2開示報告書を郵送で受け取る
窓口での開示……1必要書類を用意の上窓口へ→2申込、本人確認→3開示報告書の受け取り
クレジット契約時の電話番号、開示料金が必要となります。郵送の場合は10日前後日にちがかかる場合もあります。窓口での開示では報告書について、説明をうけることが可能です。自分の信用情報を確認することで、安心してカードローンへの申込ができますね。
確実にカードローン審査に通る為のポイント
カードローン審査では、金融事故履歴がある場合には、まず審査をクリアすることはできません。過去に延滞などがあった場合には、信用情報開示請求をして、金融事故履歴がないことを確認した上で、安心して申込を行うとよいでしょう。
その上で、カードローンの審査に受かる為のポイントをいくつか挙げて、無理なく審査に受かるにはどのようなことが必要なのかを、お話ししていきますね。
- 日頃から信用実績を積む努力をする
- 申告内容に嘘や間違いのないように注意する
- 高額借入ではなく無理のない借入金額で申込む
金融事故はついうっかり……という気のゆるみや、無理なカード利用から起こります。
日頃から無理のない借入や返済、そしてクレジットカードの利用をこころがけ、遅延延滞をしないことが大切です。
しっかりと返済、支払い期日を守ることで、信用実績を積む結果となります。
申告内容に不備や間違いの無いように、気を付けましょう。嘘などはもってのほかです。内容に嘘があった場合には、当然ですが審査には受かりませんよ。メールアドレスや電話番号の間違いの為に連絡がつかなかった、などということのないようにして下さいね。
消費者金融では、総量規制の為に50万円を超える貸付、もしくは他社との合計貸付が100万円を超える場合には、収入証明書の提示が義務付けられています。当然審査もより厳重になる可能性があります。申込金額についても無理の無い額での申込が審査クリアのポイントとなります。
審査はマイナスのない信用情報履歴から
カードローンの審査は借入金を間違いなく返済できる顧客かどうか、という事を見極めるものです。信用情報にマイナス履歴がある場合には、間違いなく返済能力無しとみなされます。信用情報を信頼できる顧客であるとみなされる履歴にする必要があります。
月々のカードローン支払いを期日以内に行う。他社で多重な借り入れは行わない。申込時には複数社への申込を行わない。多重申込はマイナス履歴として半年間残りますよ。